水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル

~本を読んだ人も読んでいない人も、水浸法の人もそうでない人も~

『水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル』中外医学社より好評発売中。
本はマニュアル本ですので「なぜそうするか?」より「なにをするか?」の方に力点がおかれています。
このブログでは本を補完するため理論的な面を詳しく説明します。

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先日のことです。
直腸に大きなポリープがあり、EMRでリフトしたので切除しようとしました。
なかなか切れず、通電時に患者さんが痛いといったので切除を断念しました。
ワイヤーを解除しようしたのですが、ポリープに食い込みなかなか外すことができませんでした。
このような時、先生ならどうしますか?

私もCF1年目の若い時、同じような経験があります。
上行結腸のリポーマをポリペクしようとして途中で切れなくなって外すこともできなくなりました。
力いっぱい引いたらスネアワイアが取っ手の近くで切れてしまったのです。
スコープが患者さんに入ったまま切れたワイアを半田で付けて再度高出力で焼ききって難を逃れました。

閉じたスネアを開いただけでは食い込んだワイアはなかなか外れません。
そのようなときは、スネアのシースを押し込み反転させてます。
その状態で高周波の出力を少し(1~2割ほど)上げてワイアを引くと外れます。
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新宿大腸クリニック 院長 後藤利夫 先生 御机下

 2018年に先生の書かれた 大腸内視鏡検査法の TEXT 91P に記載されている水浸法ポンプを購入させていただいたものです。

 その後大腸内視鏡検査に利用させていただいています。

 テキストを何度も読み返し、最近はなんとか10分程で回盲部まで挿入できるようになってきました(透視のアシストが必要ですが)。透視が不要になるまで頑張ろうと思います。

 最近送水ポンプの不調事例があり心配しています。

 無理な使用法はしていないつもりですが、検査中の不調は困りますので予備に一台購入させていただけないでしょうか?

 ご多忙とは思いますが、よろしくお願い申し上げます。よろしければ支払い方法などもお教えください。


本をご購入いただき、また水浸法を実践していただきありがとうございます。
現在、水浸法ポンプは制作しなくても買えるようになりました。
記事はこちらです。
http://xn--1rw8mxp.com/archives/45778754.html

ご自分で以下のものをアマゾンで買うだけですぐ使えます。
1.コンセント型 フットスイッチ (金属ペダル、コード長180cm) 電動工具等に AC100V フットペダルスイッチMETAL 2,999円
2.洗濯ポンプ SF-10 1,762円

もしわからなければこちらで買ってお送りしますが、その場合は送料込み6000円となります。

よろしくお願いします。

後藤利夫
 先生に教えていただいた部品を早速amazonで購入しました。
 内視鏡検査で使用しました。
 順調に稼働しております。
 ご教示ありがとうございました。
 今後ともよろしくお願い申し上げます。

今まではフットスイッチとコンセントを別々に買って接続しなければいけませんでした。
今までもフットスイッチとコンセントが一体になった商品はあったのですが、フットスイッチがプラスチック製で耐久性がないので使えませんでした。

今回、水浸法ポンプの作成依頼がありAmazonを探っていたところ、フットスイッチがメタル製のコンセントと一体の商品を発見しました。
早速取り寄せてテストしてみたところ、非常に使いやすく感じましたのでご報告いたします。
値段も安く、別々に買うよりずっとお得になりました。

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コンセント型 フットスイッチ (金属ペダル、コード長180cm) 電動工具等に AC100V フットペダルスイッチMETAL 2,999円

これにポンプのコンセントを刺すだけですぐに使えます。
つまりもう作らなくていいのです。
ご自分でアマゾンで買ってください。

私に頼むと送料込み6000円となります。

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洗濯ポンプ SF-10 1,762円

(使い方)
使用時、コンセントとポンプ電源はどちらもONです。
ポンプの先と鉗子口は点滴セットを加工して接続します。
ベッドの高さと同じ位置にバケツを置き、微温湯とポンプを入れます。
ポンプのエア抜きをしたらフットスイッチを踏んでいる間、鉗子口から水が出ます。

大腸内視鏡の空気の代わりに水を入れたり、胃カメラで血を洗ったり、消泡剤を入れて泡消しに使ったり、胃カメラで大腸の下剤を注入したり、いろいろ使えます。(使用者個人の責任でお使いください)

(参照)
水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル』(中外医学社)
p.80 水浸法ポンプの作り方・使い方



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