水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル

~本を読んだ人も読んでいない人も、水浸法の人もそうでない人も~

『水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル』中外医学社より好評発売中。
本はマニュアル本ですので「なぜそうするか?」より「なにをするか?」の方に力点がおかれています。
このブログでは本を補完するため理論的な面を詳しく説明します。

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水浸法のワンパターンメソッドでは用手圧迫をルーチンで使います。
水浸法はお腹を押さえても痛くないからです。
送気法で腸に空気がいっぱいに入っているときに上から押したら痛いに決まっていますが、
水浸法で腸に少しの水があるだけで虚脱していれば押してもちっとも痛くありません。

(その理由)
腸は胃と同じく内圧が閾値を超えると痛みを感じます。
お腹がいっぱいの時に胃を押すと苦しくて痛いですが、空腹の時なら強く押しても何も感じません。
それと同じです。水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル p.116

本の中ではループ判定の所に出てきます。
この定点固定法はどこでもつかえる万能のテクニックです。
困ったら定点固定法です。
スコープを引くとき、たいていスコープはねじれていますので画面が回転します。そのとき画面の回転方向に合わせてスコープもローテーションします。
つまり、画面が常に変わらないようにローテーションやアングルを動かしながら引くのです。
そうするとスコープのねじれは解消され、最終的には直線化されます。

もしワンパターンメソッドからはずれて迷子になったときでも定点固定でプルしたらいつでも腸は直線化できます。
内臓逆位の人などもワンパターンメソッドをあてにしなくでも定点固定法だけで挿入できます。

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