水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル

~本を読んだ人も読んでいない人も、水浸法の人もそうでない人も~

『水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル』中外医学社より好評発売中。
本はマニュアル本ですので「なぜそうするか?」より「なにをするか?」の方に力点がおかれています。
このブログでは本を補完するため理論的な面を詳しく説明します。

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2016年06月

胃カメラで大腸内視鏡の練習ができます。また大腸内視鏡をやる人はその技術を胃カメラ時にも使いましょう。再生ボタンをクリックすると音声の解説が聞けます。

横行結腸前半の先端フックによる早期短縮と、横行結腸後半の左突き当たり右のワンパターンメソッドと肝湾曲に届かないときのスペシャルテクニックについて概説します。水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル pp.122-124

挿入はあわててはいけませんが、その患者さんの難しさの客観的な値となりますし、自分の進歩の目安にもなりますので記録することをおすすめします。ワンパターンメソッドでやればばらつきが少なくなり、1分台は少ないですが10分以上も減って、平均時間は短縮します。

通常はスコープの屈曲部をS頂部やSD、横行結腸中央部などの屈曲部に一致させてフックして短縮しますが、水浸法ではS状結腸前半や横行結腸前半で早期短縮するときにアタッチメントを襞に当てる先端フックを多用します。水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル p.25


横行結腸中央部をダウンアングルで越えたら横行結腸後半はレフトターンしてレフトアングルで、ハウストラの襞を垂直に立てながら肝湾曲まで左に進めます。 水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル p.122

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