水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル

~本を読んだ人も読んでいない人も、水浸法の人もそうでない人も~

『水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル』中外医学社より好評発売中。
本はマニュアル本ですので「なぜそうするか?」より「なにをするか?」の方に力点がおかれています。
このブログでは本を補完するため理論的な面を詳しく説明します。

This page is supported by NPO 日本内視鏡協会

2018年11月

『この本を精読し感激しました。ワンパターンメソッドこそ究極の大腸内視鏡挿入法と思います。』
アマゾンのカスタマーレビューと★★★★★評価を頂きました。ありがとうございます。
プロの内視鏡の先生からの高い評価を頂き、有難く思います。

このレビューには私の言いたかったことが簡潔に書かれています。
1.本を精読→この本は精読しないとわからない。
2.ワンパターンメソッドこそ→水浸法よりも実はワンパターンメソッドこそ命。
3.究極の大腸内視鏡挿入法→ワンパターンメソッドは初めての場合分けのない統一解。

『水浸法による無痛内視鏡挿入マニュアル』(中外医学社)の本を完全解説したDVDがスキルアップから販売されました。
これは2018年10月7・8日と11月3・4日のスキルアップでの4回の講演をDVD化したものです。
本にはインターネット動画がリンクされていますが、今回のDVDは本のテキスト内容とインターネット動画の両方を計16時間かけて完全解説したもので、DVD2枚×4セットもの大作です。
講演を受講できなかった人、本を読むのが面倒くさい人、本を読んだがいまいちよくわからなかった人などにおすすめです。

大腸内視鏡は、開業して20年来行っておりますが、盲腸に達した例は1例のみで、S状結腸から下行結腸までの到達であきらめていました。
 今回の講義に初めて出て、眼からウロコが落ちるようなお話が聞けて、実際の手技に行かせていきたいと感謝申し上げます。
 ただし、講義料が高いので、二の足を踏む医師が多いものと考えます。もっと低額でお教えいただけると嬉しいし、もっと頻繁に出席したいと思います。
(東京都世田谷区 医師)
受講者の声より


すみません。講演は少し高いですがDVDなら安いです。
1セット5,400円ですので4セット全部で22,000円となります。
是非、本とともにお買い求め下さい。

★DVDの購入はこちらから
STEP1 理論編DVD2枚(5,400円) ←2018/10/7の講演内容
STEP2 トレーニング編DVD2枚(5,400円) ←2018/10/8の講演内容
STEP3 実践編DVD2枚(5,400円) ←2018/11/3の講演内容
STEP4,5 問題解決編DVD2枚(5,400円) ←2018/11/4の講演内容

★本の購入はこちらから
『水浸法による無痛内視鏡挿入マニュアル』 中外医学社(4,860円)

前略
先日は、4回にわたり詳細な大腸内視鏡のご講義頂きありがとうございました。
先生の挿入法は、理論的でかつ少なくとも現時点では、一番確実と思いました。
すべてを開示する、“師の握りこぶしはない”姿勢にも感銘いたしました。
ところで、先生のことを、==の大腸内視鏡懇話会の世話人の先生である====先生に、先生の本と一緒に伝えておきました。
来年あたり(?)メールがあるかと思いますが、その時は宜しくお願い致します。

内視鏡の経験の深い先生にこのように高く評価頂いて光栄です。
水浸法の普及のために残りの人生をかけるつもりでおりますので、ご要望があれば喜んでお受けいたします。
今回はご紹介いただきありがとうございました。
今後もよろしくお願いいたします。

夕刊フジ20181106
(画面クリックで拡大されます)

どこまで分かるその検査
大腸内視鏡検査で痛みの少ない「水浸法」
5万例以上で穿孔事故ゼロ

 大腸がんの早期発見に欠かせない大腸内視鏡検査だが、過去に痛い思いを人は敬遠しがちだ。しかし、肛門から内視鏡を挿入する方法にも種類がある。痛みの原因は何なのか。痛みの少ない「水浸法」の普及に尽力している「新宿大腸クリニック」(東京)の後藤利夫院長=顔写真=が説明する。
 「従来の方法は『送気法』といって、内視鏡の先から1~2㍑の空気や炭酸ガスを送って大腸を膨らませます。すると膨らんだ風船が折れ曲がるような部分ができます。そこを内視鏡が通過する際に腸が引っ張られたり、圧がかかったりすると痛みの原因になるのです」
 大腸内視鏡は、内視鏡をいったん一番奥の盲腸まで挿入し、戻ってくるときに観察やポリープ切除を行う。痛みを感じるのは、内視鏡が最初に盲腸にたどりつくまでの検査の前半。特に腸が固定されていないS状結腸や横行結腸が痛みの原因になりやすい。
 そこで麻酔や鎮静剤を使って送気法を行うやり方もあるが、安全性に問題がある。患者が痛みを訴えないため、慣れてない術者(医師)が行うと、内視鏡を無理に押しすぎてしまう可能性があるからだ。3000人に1人程度で、腸が破れる穿孔(せんこう)事故のリスクがあるという。
 一方、水浸法は腸に空気を送らない。麻酔も患者の希望がなければ基本的には使わない。
 「水浸法は内視鏡の先から100~200㍉㍑の水を流しながら挿入していきます。内視鏡が滑り摩擦が少なく、水の浮力で内視鏡自体も軽くなるので、弱い力で安全に盲腸まで到達できます。戻るときは空気を送って腸を膨らませるので、観察精度は送気法と変わりません。内視鏡の平均挿入時間は5分未満です」
 痛みを訴える人はほとんどいないが、ゼロではない。腸の長さや形は個人差があり、やせていて腸が長い(普通の2倍)人や、過去に腹部の手術(腸の癒着)している人などは痛みが出やすい。痛みが出て麻酔を併用するケースは全体の5%程度という。
 水浸法は、後藤院長が内視鏡に接続できる専用ポンプを開発し、1994年から始めた検査法。これまで5万例以上行っているが穿孔事故はゼロ。全国50施設の医療機関で直接やり方を教えて普及させてきた。
 「便潜血検査は手軽ですが、進行がんの1割、早期がんの5割を見落とします。40代以上で大腸内視鏡検査を受ける人は25%にとどまります。『痛くない検査』があることを多くの人に知ってもらいたいと思います」
 大腸がんは女性第1位、男性第3位に多いがん。せめて1度は内視鏡で調べた方が賢明だ。
【検査費用は?】
 方法の種類を問わず、大腸内視鏡検査は約2万円で、保険適用なら3割負担で約6000円。使う薬剤で金額が若干異なる。


2018後藤会の写真
2018/11/3東京ステーションホテルレストランブランルージュで食事会を行いました。
出席者はお疲れ様でした。みなさん、楽しい話をありがとうございました。
(後列左より川山、堀内、桑原、後藤、池田。前列左より徳永、田幡、羽田、中永。撮影は粒良。敬称略)

↑このページのトップヘ