水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル

~本を読んだ人も読んでいない人も、水浸法の人もそうでない人も~

『水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル』中外医学社より好評発売中。
本はマニュアル本ですので「なぜそうするか?」より「なにをするか?」の方に力点がおかれています。
このブログでは本を補完するため理論的な面を詳しく説明します。

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2019年08月

2019年8月25日(日) 10:00~12:00 アットビジネスセンター(ABC)東京駅(東京都中央区京橋 1-11-2 八重洲MIDビル)でスキルアップ医療セミナーやりました。この内容の講演は今回が最初で最後です。参加者は熱心に聞いてくださりありがとうございました。(スキルアップ公式サイト

IoTと医療の未来
-ボイスコントロールの新しい電子カルテ-


【セミナー概要】
第1部 IoTと医療の未来
IoT(Internet of Things、モノのインターネット)をご存知ですか?
インターネットは30年前デスクトップパソコン、20年前ノートパソコン、10年前タブレット、現在スマートフォンとどんどん小型化してきました。
今後10年はさらに小型化して小さなチップとなってモノに組み込まれるでしょう。
医療の世界でも、聴診器、体温計、消灯、室温管理とカーテン・窓の閉開、ゴミ箱の管理、薬の配布、待ち時間管理、遠隔診療への応用など、ありとあらゆるモノにインターネットが繋がるとそれがインテリジェント化し、便利に効率よく働きだします。
難しくはありません。プログラムの知識は無くても大丈夫です。
IoTとはどういうモノか?それがなにができるのか?実際にどのようにすればできるのか?をお話しします。
きっと先進的なあなたの医院の業務の効率化に役立つと思います。
さらにIoTの主役となるグーグルボイスの他、グーグルスプレッドシート、グーグルカレンダーの医療業務への利用、大腸内視鏡自動挿入ロボットの開発などにも言及したいと思います。

第2部 ボイスコントロールの新しい電子カルテ
~使いやすさと業務効率改善~

レモンテクノロジー社は、現在アドバンスドメディア社の日本一の音声認識アミボイスエンジン搭載の電子カルテ「オレンジ」を開発中です。
従来の電子カルテはキーボード入力に抵抗がある方や紙のカルテの方が業務効率がいいという理由で採用しないクリニックや中小病院が多くありました。
従来はモニタを見ながらキーボードとマウスで操作していましたが、この「オレンジ」は入力や読みとりが音声でできるばかりではなく、すべての操作が音声でできます。
すなわち、モニタ、キーボード、マウスが無くてもいいのです。
例えば、ナースが病棟にいてカルテを書くとき、ナースステーションに戻って入力するのではなく、現場から音声で入力できます。
例えば、内視鏡医が、診察室に戻ってカルテを書かなくても、内視鏡中に検査室で所見を書けます。
近々、発売予定のIoTから派生して生まれたこの電子カルテの詳細をご紹介します。




終了したセミナーの報告と開催の模様
■第585回セミナー『IoTと医療の未来』は盛会裏に終了しました。
 8月25日(日)に開催しました第585回医療経営セミナー『IoTと医療の未来-キーボードもマウスも使わない!:ボイスコントロールの新しい電子カルテ』は盛会裏に終了しました。
 講師には、㈱レモンテクノロジー社 代表 後藤利夫先生をお招きしました。いつも「大腸内視鏡」「水浸法」でお話しいただける、あの天才医師です。今回は、ITの世界では世界的に有名なあのアップル社の向こうを張って、新たなテクノロジーで、医療界での省力化、人材不足の克服・・・等の課題を解決されようとしているのです。
 講義の組立は以下の通りでした。
第一部 IoTと医療の未来
第二部 ボイスコントロールの新しい電子カルテ   
    ~使いやすさと業務効率改善~
 IoTとは、Internet of Things,モノのインターネットのこと。医療の世界でも、ありとあらゆるものがインターネットに繋がると、それがインテリゼント化して、便利に効率よく働きだす・・・こと。医療の世界のIoTとしては、聴診器、体温計、消灯、室温管路とカーテンや窓の開閉、ゴミ箱の管理、薬の配布、待ち時間の管理、遠隔診療への応用などがが考えられます。一方で、2020年から小学校でプログラミング教育が始まるとのこと。パソコンのマウスやキーボード代わりに様々なセンサが安く売られている・・・中で、その活用を考えた・・・とのこと。
 そもそも医療現場では、外来における診察や、病棟等での、日々の診療現場でカルテを残すことが必要ですし、そのカルテが数年前の医療制度・費用の改定時から電子カルテ化されております。要はそのカルテの記入、あるいは入力の方法ですが、現状では診察室に事務スタッフが控えておられ、診察状況や問診のやり取り等をメモあるいはマウスを使うなどして入力されていると思いますし、病棟ではナースがバイタルデータや投薬・点滴などの医療行為をメモしておき、後刻、人力で入力が行われているかと思いますが、それをマウスも使わずボイス=声で自動的に入力され、かつ、AIを活用して入力の精度も向上させようというものです。
 四国の病院から受講されたある副院長さんは、ナースにいっても時間が無いのか、なかなか入力してくれない。大きな声でデータを言えば、それが正しく入力されるようになるとどれだけ素晴らしいことか・・・と思うので聞きに来た、とのこと。
 現在の回月の状況では、来年には製品化ができ、発売にいたれるであろう、との見通しでした。素晴らしい!! 
 後藤先生は、次に、大腸内視鏡の挿入も、ロボットにやらせられるようにしたい・・・と夢は大きく持っておられます。そのうちきっと実現することでしょうね。素晴らしい!!。

Vitupの写真 001
みんな、熱心
Vitupの写真 002
内視鏡スタッフ、明るい
Vitupの写真 003
主任と麻酔科医、信頼できる
Vitupの写真 005
ピンクの通訳、日本語うまい
Vitupの写真 007
内視鏡ナース、日本語できる
Vitupの写真 008
常勤の日本人医師、中国語できる

8/4(日)、年に一度の恒例のスキルアップ講演を行いました。百聞は一見に如かず。今回は病院での実演でした。参加者の質問も多く、ワンパターンメソッドをコロンモデルで具体的に説明できたと思います。実際に参加者にコロンモデルを実地に指導したり、午後は患者さんでポリペクあり、ちょっと困難例あり、別な水浸法の先生の挿入ありと多彩で良かったと思います。
井口病院内視鏡室のクーラーが調子悪く、この日は暑かったため参加者には不便をおかけしたことをお詫び申し上げます。



■第562回セミナー『無痛大腸内視鏡挿入法”水浸法”の実演セミナー』は盛会裏に終了しました。
 8月4日(日)に開催しました第562回医療技術セミナー『実地医家のための無痛大腸内視鏡挿入法”水浸法”の実演セミナー』は盛会裏に終了しました。
 講師には、タイトルから即座にご推測いただけるかと思いますが、新宿大腸クリニック 院長 後藤利夫先生です。昨年の秋から、東京足立区の北千住にあります井口病院でも「大腸内視鏡検査」を担当されるようになられて井口病院の内視鏡検査室をお借りしてのセミナーです。開催中には院長であります高野良裕先生もご挨拶においでいただきました。
 講義は、午前、午後下記の通りでした。
1.無痛大腸内視鏡挿入法“水浸法”の理論と
   コロンモデルを使った実演
2.ヒト・モデルを使った大腸内視鏡検査
    老若男女 5名を対象として
 午前中は、コロンモデルを使っての挿入原理と方法の解説が行われました。その後半には希望された受講者が実際に次々と参加されました。生きたノウハウが続々と語られました。 
 午後には、実際に患者さんをお願いしての挿入実演です。お願いできた患者さんは5名で、男女、年齢でバラエティがあり、挿入の実演をされながらの解説と、受講者とディスカッションをされながらの実演でした。また、検査途中で見つかったポリープの挟み方、ポリペクトミー(切除)のやり方についても、見事なさばきで、受講者各位の驚嘆を誘っておられました。さらに、途中から井口病院での同僚にあたります桑原先生が交代されましたが、もともと「送気法」を学ばれた方ですが、後藤先生との出会いで、「水浸法」に変えられたのだそうです。「送気法」と対比されながら理論といい、技術といい、その素晴らしさについて解説していただきました。
 痛くない、誰でも受けられる大腸内視鏡を目指して、この素晴らしい「大腸内視鏡挿入法”水浸法”」の普及と発展のお手伝いを今後も続けていきたいものだと思っております。(スキルアップ代表 轟豊語)

水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル p.29

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