胃カメラで観察ができる。大腸内視鏡で挿入ができる。それは初級レベルです。見逃しがないこと、事故がないことは中級レベル。上級レベルはいかに患者さんに負担無く検査できるか。この検査なら何回でも受けたいと思わせるか?それは病医院の利益に繋がるだけでなく、これから何回も受けなければいけない患者さんの健康のためにもなります。1回の検査が完璧でも患者さんが懲りて一生受けなかったら結局マイナスです。医者も職人ならできるできないではなく、上手にできるようになりたいはずです。
検査の精度と患者さんの負担は負の相関がありますが、今回の講演ではできるだけ精度を落とさず負担を減らす方法を公開します。1ヶ月に1回も「ゲー」とやらせないレベルの胃カメラと、1年に1回も「痛い」と言う言葉を聞かないレベルの大腸内視鏡検査のコツを、できるだけわかりやすくポイントを丁寧に説明するつもりです。内視鏡初心者のかたからベテランのかたまでみなさんのお越しをお待ちしています。
<内容>
午前:「苦痛のない胃カメラ」
・必勝の準備:患者さんのポジション
・喉の挿入:麻酔なしでもゲーとしない、ねじ込まないストレート挿入法の紹介
・100%無痛の麻酔法:無痛度90%から100%にするために
・新しい動的観察法:短時間で見落とさない観察ルールと手順、など
午後:「大腸内視鏡の基本」;Q&Aで綴る「水浸法」のポイント
・無麻酔で95%無痛の挿入法「水浸法」と挿入時間5分の「ワンパターンメソッド」のポイントを多数のQ&A形式でテンポよくまとめます。初心者から上級者まで必ずなにかのヒントが得られると信じています。