小田急沿線の診療所からのコロナ感染後遺症で悩む人の一治療法の報告
先日、大学医局在職中にお世話になったMRから、「うちの社員でコロナ感染2週間後出社できるようになったが、後遺症の味覚・嘆覚が全くない者が2人いるので診て(何とかして)欲しい」との依頼あり。9月10日(金)、25歳の2人の男性が来院。生まれて初めてコロナ感染後の後遺症に対する事になった。年の初めから、コロナ感染者が急変して亡くなるのは微小血管に異常を来すからだと考えていたのでプレドニンを使うことにした。
メニューは以下の通り
初めの3日 次の3日 その次の3日
プレドニン(5mg) 6錠 4錠 2錠
翌週の月曜、9月13日に2人に電話したところ、1人は11日から、もう1人は12日から症状が無くなり、13日の時点で2人は4錠に減らして服用しているとの事。その週の木曜に再び電話にて状態を訊いたところ、症状のリバウンド、プレドニンの副作用もなく快調との事。3日間2錠服用後は、数日l錠服用でOKという指示を出した。
今回はコロナ感染治療後2週間ほどでしたが、時が過ぎて後遺症の症状が定着してからよりも早い段階でステロイド(プレドニン)を使用したのが良かったのではないかと思われます。
今まで自分の治療法を述べる事は殆どなかったが、9月24日ラジオのニュースでコロナ感染後後遺症に悩む人が多数いることを知り、少しでも参考になればと思い報告しました。(佐藤 達夫)