水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル

~本を読んだ人も読んでいない人も、水浸法の人もそうでない人も~

『水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル』中外医学社より好評発売中。
本はマニュアル本ですので「なぜそうするか?」より「なにをするか?」の方に力点がおかれています。
このブログでは本を補完するため理論的な面を詳しく説明します。

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2023年01月

後藤先生御侍史

あけましておめでとうございます。
ご無沙汰しております。

昨年は、なんとか平日14件、土日11件を達成しました。コロナでキャンセルが続いて難しい時期もありましたが、年間3500件となっています。今年は、平日15件、土日12件とし、年間4000件ペースにしていきたいと思っています。

最近は、LINEアカウント作成とyoutube動画もアップしております。まだ月1本出せていない状況ですが、これからもホームページ増量とあわせて行っていきたいと思っています。

東京ほどではありませんが、当院近隣も新規開業多く、競争はますます厳しくなりそうです。気を引き締めて、今年も望みたいと思います。
後藤先生に教えていただいた、水浸法およびモビ注、プロポフォール鎮静等、新規開業クリニックに模倣されることが多くなりました。
「東大病院の後藤利夫先生が開発された、」といった文言の他、当院ホームページからのコピペも多くなっており、複雑な心境ですが、後藤先生の知名度アップにはつながっているかと思います。

また報告します。いつもありがとうございます。
法人化いたしました。前進会といいます。

夙川内視鏡内科まえだクリニック
前田晃作


夙川内視鏡内科まえだクリニックの前田晃作院長から新年のメールをいただきました。
クリニックとしてはすごい件数です。
Google のクチコミ46件、評価4.6は伊達ではありません。
水浸法+モビ注+プロポフォール麻酔は内視鏡最強だと思いますが、だんだん真似するところが増えてきたとは、なかなか競争が大変ですね。
激戦区では新しい差別化を考えないといけない時代が来ているのかもしれません。
私はもう殆ど引退なので関係ないですが・・・。
一応、秘策をメールしておきました。

(参考:プロポフォール麻酔)
『水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル p.157』

せっかく早く挿入してもポリペクトミーに時間がかかる。
そういう方はポリペクトミーもワンパターン化することをおすすめします。

私は若い頃、月に1回しか大腸内視鏡をしない離島に行っていました。
そこでは外来ナースが内視鏡を手伝うので多くは望めません。
100点主義で行くと0点を取るかもしれません。
必要最低限のことだけを確実にしてもらうようにしました。
その分、こちらもある程度我慢しなければいけません。

ポリペク後は必ずクリップを1ケかける。EMR後は3ケかける。
そういうふうに決めておけばスタッフの動きも良くなります。
ポリペク10個でトータル30分以内で収めます。
また、そういうシンプルなルールはマニュアル化できます。
A4の紙一枚に印刷して事前に「これだけはお願いします。」と言って渡します。

「ワンパターンで高速ポリペクトミー」の記事はこちら
『水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアルp.169』

この考え方は内視鏡以外でも役立ちます。
日常生活でも歳を取ると若いときのように何事もうまくできなくなります。
そういうときも満点主義を捨てて、60点の合格点狙いで行きます。
100点取ろうとして0点を取るよりマシです。

みなさまお元気ですか?
今年もよろしくおねがいします。

水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル』は現在、書籍としては版元(中外医学社)で品切れ中でAmazonでも高価または入手困難になっています。
でもM2PLUS電子書籍として購入が可能です。¥4,950 (税込)
動画との連携がいいですので今後は電子書籍の購入をおすすめします。

水浸法では痩せた人に細いスコープを、太った人に太いスコープをおすすめしています。
本にはスコープ選択基準表を掲載してありますが、身長と体重を記入するとどのスコープを使ったらいいかを表を見なくても判定するExcelファイルを作りました。
エクセルですのでちょっとした改造でご自分の使いやすいように変更もできます。
ご自由にご利用ください。(免責でおねがいします)
マクロを利用していますので開くときに「マクロを有効にする」ボタンをクリックしてください。
『水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアルpp.94-95』


(追伸)無麻酔無痛の水浸法の見学ご希望者(無料ただし医師に限る)は私にメールしてください。

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