水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル

~本を読んだ人も読んでいない人も、水浸法の人もそうでない人も~

『水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル』中外医学社より好評発売中。
本はマニュアル本ですので「なぜそうするか?」より「なにをするか?」の方に力点がおかれています。
このブログでは本を補完するため理論的な面を詳しく説明します。

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2024年01月

エクセル版のスコープ選択基準表できました。
以前のと違ってマクロは使っていません。
スコープ選択基準表3.xls

水浸法大好き医さんからのご質問です。
ご無沙汰しております。相変わらず、日々、水浸法に励んでおります。
ところで、水浸法ポンプの接続チューブに関して、自作の上、使用していましたが、先日、当院の感染委員会より、できれば、1例ずつ使い捨てが望ましい(ディスポ扱い)との指摘を受けました。
これに従いますと、検査の数だけ、ひたすら作り続けなければいけなくなりますが、どのように対処すれば宜しいでしょうか?
理論上の対抗はできますでしょうか?
お忙しところ、申し訳ありませんが、ご教示宜しくお願い致します。

お答え
①チューブに逆流防止弁がついていて水の流れは一方向なので原理的に逆流しない。
②ポンプの水面の位置を患者さんの腸管より高くしておりサイフォンの原理より逆流しない。
③チューブと腸液の間に180cmの鉗子チャンネルが介在する。
④挿入時には断続的に水を流し続けるし、挿入が終わり次第チューブは外している。
④念のため今後、逆流防止弁より先の鉗子口に接続する延長チューブ部分を毎回交換することにする。

みたいな感じでいかがでしょうか?

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