水浸法は麻酔がかかっているとできないと聞きました。
水浸法では体位変換をするので麻酔がかかっているとできないのではないですか?

水浸法は挿入時に空気の代わりに水を入れる無痛の挿入方法です。
水浸法では麻酔は不要ですが、患者さんが希望されればすぐに使います。
途中で体位変換するか否かは術者の好みです。
水浸法でも送気法でも、体位変換するかどうかは術者によって違います。
送気法の術者も多くは体位変換をします。
麻酔がかかっていても全く問題なく体位変換できます。

お手紙、感謝感激です。誠にありがとうございます。
私は、内科医で残念ながら今迄内視鏡とは縁がなかったものです。(今回見学させていただいて)水を入れるというから、私勝手に水を大量に入れるようなイメージをしていたのですが、あくまで進む道を開く為入れているという感じなのでしょうか?
空気より押し広げる力があるのか、無痛のまま、相当早いスピードで、回盲部まで到達出来るものというイメージを持ちました。日本全国いや世界に広まっていく方法だと考えました。なぜ他施設では導入されていないのでしょうか?不思議に思いました。特許料とかを払う必要があるのですか?

いつでも気軽に聞いてください。
内視鏡挿入法に関しての質問はいつも大歓迎です。

1.水を入れるというから、私勝手に水を大量に入れるようなイメージをしていたのですが、あくまで進む道を開く為入れているという感じなのでしょうか?
A.そうです。水浸法はもともと無送気法でした。腸管が虚脱していると短縮しやすいのですが、全く水を入れないと進める方向がわかりにくいので少量の水を入れます。

2.空気より押し広げる力があるのか、無痛のまま、相当早いスピードで、回盲部まで到達出来るものというイメージを持ちました。
A.挿入はたいてい2~3分台で平均は4分台です。腸を伸ばさないので挿入困難に陥りにくいのがゆっくりやっているのに意外と早い理由です。

3.日本全国いや世界に広まっていく方法だと考えました。なぜ他施設では導入されていないのでしょうか?不思議に思いました。特許料とかを払う必要があるのですか?
A.私が徳洲会で教えたのは50人以上です。学会に発表しなかったので知られていませんでしたが、去年本を出版しました。先生が興味があれば教えます。コロンモデルで練習しますが、内視鏡未経験者でもすぐにできるようになります。特許料などありません。