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乳がん術後の母の腫瘍マーカーが少し上昇したこともあって、湘南厚木病院で両親が(おそらく人生最後の)人間ドックを受けました。
1日目はPET検査をし、2日目の胃カメラ・大腸内視鏡は私が実施しました。
父94才、母92才(写真は去年)です。こんな高齢者に検査をする意味があるのかという意見もあると思います。
しかし、母の姉は106才で健在です。健康であればあと10年以上生きるかも知れません。
がんが進行していて大きな手術や、放射線治療、化学療法はしなくても、早期がんで内視鏡でとれるものなら取っておきたい。しかもがん発生の可能性は年とともに増大します。

ところがちょっとした失敗をしてしまいました。
もともと薬に敏感でかつ体重も40kgしかないのに通常量の下剤を飲ませてしまいました。
しかも5年前にやったときにも、母は前日の下剤が効きすぎて腹痛を起こしたのでした。
丁度その日取材があり時間が迫っていたのでそのことをすっかり忘れていました。
やはり夜中の3時頃に腹痛で起きました。
排便後らくになったそうですが、翌日看護師さんから下血の報告あり。内視鏡をしたら虚血性腸炎を起こしていました。
下行結腸6時方向に1条の長さ10cmほどの縦走潰瘍があり、そこから出血していたのです。
そういえばたまたま内視鏡の日に虚血性腸炎を起こす人が今までもまれにいました。
千人に1人くらいですが、体の小さな高齢女性に多かった気がします。
いずれも腸炎の程度は軽く、もしかすると発生機序が少し違うのかも知れません。(虚血でないとか)

たまたま翌日、体の大きな中年男性でS状結腸に強い癒着のある人がいました。
挿入前からその部位に炎症があったので、検査後に「昨晩腹痛はなかったですか?」と聞くと「夜中の3時に痛みで起きました。」と言ってました。
便秘の人や癒着のある人で挿入前に急性腸炎のある人はもしかすると前日の刺激性下剤(当日の容量下剤ではなく)が原因かも知れません。

母はその他に異常なく、自宅安静で回復しました。父は盲腸に5mmのポリープがあり切除しました。
PETも異常なく、検査を受けて安心したと喜んでいます。