今日は2人の医師にコロンモデルを使ってS状結腸の挿入練習をしました。
2人とも人で500例ほど経験している経験者でしたが、やはりS状結腸を伸ばすことのことでした。

S頂部以下、一度も押すことなく引きだけでSDを超えるテクニックをコロンモデルで習得するようにアドバイスしました。
ポイントは2点です。
Q1.SDでスコープ先端をSDアングルに最直近させるにはどうすればいいのか?

Q2.最直近でも届かないときはどのようにして届かせるのか?

A1.S頂部以下引くときに先端を腸壁に当てないこと。そのためにスーパーアップを使うこと。スコープ先端を腹壁に垂直にすること。そうすればSDから腹壁に下ろした垂線の足までの距離はスコープの硬性部長より短いので届くはずです。

A2.おなかの出た人では、コロンモデルの腹壁カバーを緩めたような状態になり、SDから腹壁に下ろした垂線の足までの距離がスコープの硬性部長より長くなり、スコープを最直近に持ってきても届かないことがあります。このとき、左下腹部手のひら圧迫で腹壁をSDに近づければ容易に届きますが、コロンモデルでは届かないときに、スコープ先端を上手に使って、何とか粘膜をたどり届かせるテクニックを練習してください。このテクニックが身につけば人でやるときの絶大な自信になります。

講習後、2人のうち若い方の医師が「いままで10冊以上の大腸内視鏡の本を読んできましたが、先生の本が一番論理的でわかりやすかったです。」といわれました。最後にもうひとつ質問されました。

Q3.S状結腸が短縮できなくてプッシュになる例はどのくらいありますか?

A3.8割は押さずに入れまが、2割は押します。最直近でSDまで遠すぎるときに押します。以前、押さないことにこだわって時間をかけたときは95%は押さずに入れました。今は時間も考慮して遠すぎるときは押しています。