お世話になっております。お忙しい所、申し訳ありません。

昨年、ポンプを購入させて頂きました。 
水浸法を行い、痛みのない方が多くなりました。
ところが痩せ型の女性は、S状結腸で痛がられたり、時間もかかってしまう事が多く困っています。先生の動画や本を繰り返し見ているのですが、うまくいかず、どのように気をつけて行けばよいかアドバイスを頂けませんでしょうか。 

また、先生の上部内視鏡のセミナーを拝見する事はできますか。   

申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます。 


ポンプの購入ありがとうございます。
痛みのない検査を実践されて著者としてうれしく思います。

Q1.痩せ形女性のS状結腸が痛がられる
A1.痩せ形女性の腸は長く、かつ狭い空間に折り畳まれているため、屈曲が急で数も多いです。
でも、逆に言うとただそれだけです。「まっすぐ押して、回しながら引く」の原則でスコープをストレートにキープしながら進めていきます。
「まっすぐ押す」とは押すときにローテーションを加えずアングルで進めます。そのときできるだけ腸管壁にぶつからないようにすれば、腸を伸ばしません。強いアングルでも越えられず腸管壁に当たれば押すのをやめて引きます。
「回しながら引く」は引くとき画面が右か左に(Sではたいてい右ですが)回り始めますので定点固定法にしたがって右か左に回します。引くに従って強かったアングルは解除されていきます。
この数センチのやりとりを何回かするだけです。
太った人なら1回で済みますし、痩せ形女性なら5~6回する事もあるでしょう。
回数が違うだけでやることは同じです。
引いてストレートに短縮できる自信がないと、途中で押してしまいます。
やせた人でも引いてストレートにできるという自信を持って、ねばり強く短縮を繰り返せば必ずストレートにできます。
スコープがたわみ、ねじれると痛みの原因となります。もし患者さんが痛いというなら必ず捻れていますから、「回しながら引く」を行って、その場でストレートにしてください。

Q2.痩せ形女性のS状結腸が時間がかかる
A2.屈曲の数が増えますので短縮の回数も多くなりその分時間がかかります。そういうものだと思って、時間は気にしないでください。
むしろたわませない、ループを作らないことに意識を集中させてください。
短縮の回数分だけ自然に時間がかかるのはいいのですが、あせって押してループを作り解除に手間取って「はまる」ことは避けたいです。
やせた人の強い屈曲にあった径の細いスコープを使用すると挿入が早くなります。
私が同じ人をやってスコープを変えるだけで時間が半分になることがよくあります。

Q3.先生の上部内視鏡のセミナーを拝見する事はできますか
A3.2020年6月28日に予定していたスキルアップ医療講演は新型コロナの影響で中止となりました。
「午前:苦痛のない胃カメラの基本」
講演の項目名だけはこちらで見られます。
http://水浸法.com/archives/35440445.html
昔やったセミナーのDVDが5000円でスキルアップから販売されています。
「実地医家のためのプロポフォール麻酔と粒良式観察法によるまったく苦痛のない胃カメラ検査法」
https://www.skillup-mt.jp/dvd/seminar2.php?no=434

早々に丁寧なお返事をいただき、ありがとうございます。

先生のおっしゃるように粘りや丁寧さが足りないと思いました。悩んでいましたが、基本を忘れずに頑張って参ります。

また、上部のDVDも拝見させて頂きます。

益々のご活躍をお祈り申し上げます。