これは私が1995年に出した水浸法ポンプの特許の概要です。
水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル p.4

 

出願人

後藤利夫

発明者

後藤利夫

出願日

1995年8月7日
(21年2ヶ月経過)

出願番号

1995-230624

公開日

1997年2月18日
(19年7ヶ月経過)

公開番号

1997-047427

目的

本発明は大腸ファイバー検査において使用する大腸ファイバーの挿入を容易にするための補助装置としてなされた。本発明は術者の両手の自由を奪うことなく、迅速かつ多量に注水できるため、術者の負担の軽減と検査時間の短縮が図られ従来の水浸法の課題を解決するものである。

構成

注水速度の速い電動注水ポンプ1と術者の両手を自由にするフットスイッチ2と電動注水ポンプと大腸ファイバーをつなぐ延長チューブ3から構成される。

概要

背景

従来大腸ファイバー検査は、患者の大腸の中に空気を入れながら挿入していた(空気法)。この方法はしばしば患者にとって苦痛が大きかった。最近新しい試みとして空気の代わりに水を入れる方法が行われている(水浸法)。水浸法では術者が注射器を用い手押しで注水するが、瀕回に注水するため術者にとって負担が大きく、そのたびに術者の両手の自由が奪われ挿入が中断するうえ注水速度が遅く検査時間も長くかかっていた。大腸ファイバーはもともと先端に送水孔があり、そこから送水するが、これは先端のレンズの洗浄を目的としたものであり、大腸ファイバーの挿入を目的とした注水としては注入速度が遅くその用途には利用できなかった。

概要

本発明は大腸ファイバー検査において使用する大腸ファイバーの挿入を容易にするための補助装置としてなされた。本発明は術者の両手の自由を奪うことなく、迅速かつ多量に注水できるため、術者の負担の軽減と検査時間の短縮が図られ従来の水浸法の課題を解決するものである。

注水速度の速い電動注水ポンプ1と術者の両手を自由にするフットスイッチ2と電動注水ポンプと大腸ファイバーをつなぐ延長チューブ3から構成される。


請求項

請求項1

大腸ファイバーと延長チューブで接続したフットスイッチ式の大腸ファイバー検査用電動注水ポンプ。


詳細

[目次]

技術分野

背景技術

発明が解決しようとする課題

課題を解決するための手段

発明の効果

図面の簡単な説明

技術分野

0001

この発明は医療上の大腸ファイバー検査の補助装置である。この発明は大腸ファイバー検査において、ファイバーの挿入時に術者が用いる装置である。

背景技術

0002

従来大腸ファイバー検査は、患者の大腸の中に空気を入れながら挿入していた(空気法)。この方法はしばしば患者にとって苦痛が大きかった。最近新しい試みとして空気の代わりに水を入れる方法が行われている(水浸法)。水浸法では術者が注射器を用い手押しで注水するが、瀕回に注水するため術者にとって負担が大きく、そのたびに術者の両手の自由が奪われ挿入が中断するうえ注水速度が遅く検査時間も長くかかっていた。大腸ファイバーはもともと先端に送水孔があり、そこから送水するが、これは先端のレンズの洗浄を目的としたものであり、大腸ファイバーの挿入を目的とした注水としては注入速度が遅くその用途には利用できなかった。

発明が解決しようとする課題

0003

患者にとって苦痛の少ない水浸法が普及するためには、術者にとっての負担を軽減し、検査時間の短縮を図らなければならない。そのためには術者の両手の自由を奪うことなく、迅速かつ多量に注水できなければならない。本発明はこのような課題を解決するものである。

課題を解決するための手段

0004

電動注水ポンプ1にフットスイッチ2を接続し、電動注水ポンプ1と大腸ファイバーの鉗子孔7を延長チューブ3でつないだ。電動注水ポンプを外付けでなく大腸ファイバー装置本体に内蔵した場合は、電動注水ポンプと大腸ファイバーをつなぐ延長チューブは省略できる。フットスイッチの代わりに指押し式のスイッチを大腸ファイバーの操作部につけても両手の自由が確保され、同じ効果が得られる。

0005

大腸ファイバー検査前に電動注水ポンプ1にフットスイッチ2を接続し、電動注水ポンプの送水ノズル5に延長チューブ3を接続する。延長チューブの他方の端を大腸ファイバーの鉗子孔7に接続する。電動注水ポンプのタンク4に水を入れておく。大腸ファイバーの検査中に術者が大腸に注水したいとき、フットスイッチ2を踏むと電動注水ポンプ1が作動し水が電動注水ポンプのタンク4から電動注水ポンプ1に送り込まれ延長チューブ3を通りさらに大腸ファイバーの鉗子孔7を通って大腸ファイバーの先端から患者の大腸に送り込まれる。

0006

電動注水ポンプは市販の家電製品であるフィリップス社製の口腔内洗浄器HP5207、フットスイッチはオリンパス社製MB332、延長チューブは一般の点滴用のラインの一部を切りつとたものをそれぞれ使用した。鹿児島徳洲会病院で1994年に従来の注射器を用いた手押し式の方法と電動注水ポンプをつかった方法を同一の術者によって各々100人の症例で比較検討した。その結果、挿入時の術者の負担の軽減が確認され、挿入時間は患者一人当り平均15分から7分に短縮された。1日あたりの最大検査件数は7人から15人に増加した。

発明の効果

0007

本発明を用いることにより術者は両手の自由を奪うことなく容易に注水できるようになり、術者にとっての負担が大幅に軽減する。また注水によって挿入が中断されず注水速度も速くなるため検査時間が短縮される。患者にとって苦痛の少ない水浸法が術者にとっても負担の少ない検査となり、今後の普及が期待される。

図面の簡単な説明

0008

図1本発明の説明図である。

図2本発明の回路図である。

 

ポンプ2

図1

 

ポンプ3

図2

--

0009

1電動注水ポンプ

2フットスイッチ

3延長チューブ

4 電動注水ポンプのタンク

5 電動注水ポンプの注水ノズル

6大腸ファイバー

7 大腸ファイバーの鉗子孔

8 電動注水ポンプのモーター