『水浸法のご意見箱』にきたご質問です。
注水量はそんなに多くないとのことですが、先生の動画のように大腸腸管が水浸できないのですが、やはり量が足りないのでしょうか。
 水浸法の注水量は少なければ少ないほどいいです。要するに先が見えればいいです。水はどんなに少なくても水浸は可能です。水浸には水の量は関係なく空気がなければいいだけです。ですので水浸しないなら空気を抜いてください。水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル p.82
脾湾曲までの前半部のみ水浸法行い、後半は、左下のままダウンアングルレフトターンショートニングの方が肝湾曲の広がりが得やすく挿入しやすい気がしますがいかがでしょうか。
 後半は空気を入れてプッシュ法にする方がたいてい早く到達できますが、横行結腸が長い人は痛みを伴いかえって時間もかかりますので、ワンパターンメソッドでは後半もプル法でやります。水浸法では水は重力のため下に行きますので、肝彎曲を広げたいなら右側臥位が有利なはずですが、ワンパターンメソッドでは後半は仰臥位で行います。それは横行結腸が重力に引っ張られて勝手に動かない方が横行結腸の短縮がしやすく、プル法がしやすいためです。
 もし、先生が後半は空気を入れてプッシュ法でやられるなら、後半も左側臥位のままでやる方法もあるでしょう。もしくは最初から最後まで仰臥位でやる方法も考えられます。プッシュ法はたいてい麻酔を使いますので体位変換がたいへんですので、体位変換しないデメリットよりもメリットの方が大きいからです。
コロンモデルでは水浸では行わず、人では水浸で行っていますがその違いはあるのでしょうか。
 コロンモデルは空気法のモデルですので水浸法の練習はできません。それでもワンパターンメソッドの練習はできます。
 人では大量の空気の代わりに少量の水を使います。人間で空気を入れると早期短縮ができず、コロンモデルのようにワンパターンメソッドができないために人間では少量の水しか入れません。腸管は虚脱していますのでコロンモデルから移行すると画面の見え方が違いますので最初面食らいますが、見慣れればやることは結局コロンモデルと同じワンパターンだと気づきます。水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル p.59